共同住宅やオフィスビル・商業施設等で過ごしていると、非常ベルや警報音が鳴り響いている場面に遭遇したことはあるでしょうか。
避難訓練でない限り、その音は火災の感知器をはじめとした消防設備から鳴動しているケースが多いです。
今回は、自動火災報知設備の受信機(制御盤)にスポットを当てます。
1.音は何故出ているのか
画像は自動火災報知設備の受信機(制御盤)の一例です。
共同住宅やビルであれば廊下、エントランス、管理室等に設置されていることが多いです。
コレは建物につけられている発信機・感知器・ベル等の設備を統括しているものになります。
鳴動していたりランプが点灯していたら、何らかの設備が動いているということになります。
その原因を特定するためには、現場に行って確認するのが最も確実です。
画像のようにエリアが分けられて表示されている場合、仮に【1階】部分が光っていたらそのエリアでなにかしら異状が発生した可能性があります。
例:●発信機(押しボタン)が押されている
●熱・煙感知器が反応している
●配線が切れたり外れたりしている
●受信機本体の不調
いずれにしても、現場を確認していただき、火災か誤報かの判断が最優先になります。
2.基本的には触らない
受信機の中には、画像のように操作スイッチが多数あります。
一般の方が触れないように処置を施してあるはずですが、
興味本位で触るのはお控えください。
中には火災の信号を発信したり、ベルを鳴らしたりするスイッチもあります。
↑本体の警告文にも書いてありますね。
3.どうしても止めたい時
画像のような【停止】や【復旧】を押せば音を一時的に止めることはできます。
しかし、音が鳴った要因にもよりますが、根本的な解決にはならないことがほとんどですので、
消防や点検業者に連絡を取りましょう。
4.最後に
音が鳴った際、原因究明や受信機の操作も必要ですが、一番大切なのは皆様の身の安全です。
より多くの人命を守るために、避難活動や初期消火、消防への通報など、
もしもの時に備えてシミュレーションしておきましょう。
スタッフI